新約聖書に出てくるラザロのよみがえりの場面を読むと、映画、『ザ・ハリケーン』の中のセリフを思い出します。
『ザ・ハリケーン』は、実際に起こった冤罪事件に基づいた映画です。
『ザ・ハリケーン』は、実際に起こった冤罪事件に基づいた映画です。
将来を期待されたボクサーだったルビン・カーター(リング名ハリケーン)は、1966年、無実の罪でとらえられ、黒人に対する偏見に満ちた捜査と裁判の結果、終身刑の判決を受けます。カーターは、獄中から手記を発表して、無実を訴えますが、再審請求はすべて却下され、判決がくつがえることはありません。
十数年後、その著書を手に取った黒人少年、レズラ・マーティンは、これが冤罪であることを確信します。支援者とともに当時の記録を掘り起こしてゆき、検察が証言を捏造した証拠をつきとめて、ついに再審にこぎつけます。
ここでも有罪となれば、終身刑が確定してしまう、最後の裁判。カーターの意見陳述が終わり、審理のための休憩時間に入ります。カーターはすでに20年間以上、服役しています。
判決を待つカーターとレズラの会話を、勝手に書き起こしてみます。
ルビン、『ありがとう。うまいよ。長い道のりだったね』
レズラ、『ああ。ひとつ、言っておきたいんだけど、裁判がうまく行かなくても、僕があなたをここから出してあげるよ。』
ルビン、『おお、そうか?ありがたいね(笑)』
レズラ、『絶対に、ここから出してみせるよ』
ルビン、『レズラ、一番初めに買った本は何だった?』
レズラ、『あなたの本だよ』
ルビン、『それは、偶然だったと思うか?』
レズラ、『いや、思わない。』
ルビン、『おれも偶然ではなかったと思うよ、レズラ。その名前はラザロの略だ。「死人の中からよみがえった」男。俺の名前、ルベンは創世記、第29章32節に出てくる、「見よ。あなたにひとりの子が生まれる。」レズラ、お前がこの二つを、ひとつにしたんだ。すごいよ、「見よ。あなたのひとり子が死者の中からよみがえった。」これは、偶然なんかじゃない。憎しみがおれを牢獄に入れた。今度は、愛がおれを外に出してくれるんだ』
レズラ、『愛が外に出せなくても、僕が絶対にあなたをここから出す。』
ルビン、『そうか、もう、十分やってくれたよ、レズラ』
レズラ、『ああ。ひとつ、言っておきたいんだけど、裁判がうまく行かなくても、僕があなたをここから出してあげるよ。』
ルビン、『おお、そうか?ありがたいね(笑)』
レズラ、『絶対に、ここから出してみせるよ』
ルビン、『レズラ、一番初めに買った本は何だった?』
レズラ、『あなたの本だよ』
ルビン、『それは、偶然だったと思うか?』
レズラ、『いや、思わない。』
ルビン、『おれも偶然ではなかったと思うよ、レズラ。その名前はラザロの略だ。「死人の中からよみがえった」男。俺の名前、ルベンは創世記、第29章32節に出てくる、「見よ。あなたにひとりの子が生まれる。」レズラ、お前がこの二つを、ひとつにしたんだ。すごいよ、「見よ。あなたのひとり子が死者の中からよみがえった。」これは、偶然なんかじゃない。憎しみがおれを牢獄に入れた。今度は、愛がおれを外に出してくれるんだ』
レズラ、『愛が外に出せなくても、僕が絶対にあなたをここから出す。』
ルビン、『そうか、もう、十分やってくれたよ、レズラ』
この後、二人は運命の判決言い渡しの場に臨みます・・・・
この映画を見た1999年、自分はまだ信仰を持っていませんでしたが、獄中でも希望を捨てなかったルビンと、彼の無実を信じる少年レズラの真っ直ぐな瞳、最後の会話は胸に刻まれました。今も、聖書の中のラザロのよみがえりを読むと、この場面の二人の会話が思い出されます。
『ザ・ハリケーン』はいつまでも、心に残る映画です。
この映画を見た1999年、自分はまだ信仰を持っていませんでしたが、獄中でも希望を捨てなかったルビンと、彼の無実を信じる少年レズラの真っ直ぐな瞳、最後の会話は胸に刻まれました。今も、聖書の中のラザロのよみがえりを読むと、この場面の二人の会話が思い出されます。
『ザ・ハリケーン』はいつまでも、心に残る映画です。
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