Good Fridayの今日、『Paul, Apostle of Christ』を観てきました。パウロが主人公の新作映画です。
パウロの生涯を、聖書に即して映画化したものを想像していたのですが、全く違いました。物語の背景は、皇帝ネロがクリスチャンを迫害しているローマ、パウロは捕えられて牢獄におり、死刑判決を受けています。映画は、死を待つパウロの最後の数日間が舞台です。
迫害を逃れたキリスト教徒たちは、ゲットーのような隠れた共同体に住んでいます。彼らに乞われたルカが、牢獄に潜入して、パウロの最後の告白を書き取っています。これが使徒行伝となります。
これまでの生涯をルカに向かって証しする中、パウロは、かつてイエスの信者たちに自分が行った迫害の記憶に苦しめられます。圧政に耐えかねて武器を取ったゲットーの信者たちに、このパウロはイエスの愛をもって応えるよう諭します。
あなたがたに新しい心を与え、あなたがたのうちに新しい霊を授ける。わたしはあなたがたのからだから石の心を取り除き、あなたがたに肉の心を与える(エゼキエル36:26)
2018年4月3日火曜日
2015年12月26日土曜日
ラザロとハリケーン
新約聖書に出てくるラザロのよみがえりの場面を読むと、映画、『ザ・ハリケーン』の中のセリフを思い出します。
『ザ・ハリケーン』は、実際に起こった冤罪事件に基づいた映画です。
『ザ・ハリケーン』は、実際に起こった冤罪事件に基づいた映画です。
将来を期待されたボクサーだったルビン・カーター(リング名ハリケーン)は、1966年、無実の罪でとらえられ、黒人に対する偏見に満ちた捜査と裁判の結果、終身刑の判決を受けます。カーターは、獄中から手記を発表して、無実を訴えますが、再審請求はすべて却下され、判決がくつがえることはありません。
十数年後、その著書を手に取った黒人少年、レズラ・マーティンは、これが冤罪であることを確信します。支援者とともに当時の記録を掘り起こしてゆき、検察が証言を捏造した証拠をつきとめて、ついに再審にこぎつけます。
ここでも有罪となれば、終身刑が確定してしまう、最後の裁判。カーターの意見陳述が終わり、審理のための休憩時間に入ります。カーターはすでに20年間以上、服役しています。
判決を待つカーターとレズラの会話を、勝手に書き起こしてみます。
ルビン、『ありがとう。うまいよ。長い道のりだったね』
レズラ、『ああ。ひとつ、言っておきたいんだけど、裁判がうまく行かなくても、僕があなたをここから出してあげるよ。』
ルビン、『おお、そうか?ありがたいね(笑)』
レズラ、『絶対に、ここから出してみせるよ』
ルビン、『レズラ、一番初めに買った本は何だった?』
レズラ、『あなたの本だよ』
ルビン、『それは、偶然だったと思うか?』
レズラ、『いや、思わない。』
ルビン、『おれも偶然ではなかったと思うよ、レズラ。その名前はラザロの略だ。「死人の中からよみがえった」男。俺の名前、ルベンは創世記、第29章32節に出てくる、「見よ。あなたにひとりの子が生まれる。」レズラ、お前がこの二つを、ひとつにしたんだ。すごいよ、「見よ。あなたのひとり子が死者の中からよみがえった。」これは、偶然なんかじゃない。憎しみがおれを牢獄に入れた。今度は、愛がおれを外に出してくれるんだ』
レズラ、『愛が外に出せなくても、僕が絶対にあなたをここから出す。』
ルビン、『そうか、もう、十分やってくれたよ、レズラ』
レズラ、『ああ。ひとつ、言っておきたいんだけど、裁判がうまく行かなくても、僕があなたをここから出してあげるよ。』
ルビン、『おお、そうか?ありがたいね(笑)』
レズラ、『絶対に、ここから出してみせるよ』
ルビン、『レズラ、一番初めに買った本は何だった?』
レズラ、『あなたの本だよ』
ルビン、『それは、偶然だったと思うか?』
レズラ、『いや、思わない。』
ルビン、『おれも偶然ではなかったと思うよ、レズラ。その名前はラザロの略だ。「死人の中からよみがえった」男。俺の名前、ルベンは創世記、第29章32節に出てくる、「見よ。あなたにひとりの子が生まれる。」レズラ、お前がこの二つを、ひとつにしたんだ。すごいよ、「見よ。あなたのひとり子が死者の中からよみがえった。」これは、偶然なんかじゃない。憎しみがおれを牢獄に入れた。今度は、愛がおれを外に出してくれるんだ』
レズラ、『愛が外に出せなくても、僕が絶対にあなたをここから出す。』
ルビン、『そうか、もう、十分やってくれたよ、レズラ』
この後、二人は運命の判決言い渡しの場に臨みます・・・・
この映画を見た1999年、自分はまだ信仰を持っていませんでしたが、獄中でも希望を捨てなかったルビンと、彼の無実を信じる少年レズラの真っ直ぐな瞳、最後の会話は胸に刻まれました。今も、聖書の中のラザロのよみがえりを読むと、この場面の二人の会話が思い出されます。
『ザ・ハリケーン』はいつまでも、心に残る映画です。
この映画を見た1999年、自分はまだ信仰を持っていませんでしたが、獄中でも希望を捨てなかったルビンと、彼の無実を信じる少年レズラの真っ直ぐな瞳、最後の会話は胸に刻まれました。今も、聖書の中のラザロのよみがえりを読むと、この場面の二人の会話が思い出されます。
『ザ・ハリケーン』はいつまでも、心に残る映画です。
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