あなたの目は、麗しい王を見、遠く広がった国を見る。（イザヤ三十三・十七）
み言葉の中にこの一節があります、『あなたの目は、麗しい王を見、遠く広がった国を見る。』このふたつの言葉からなる呼びかけは、まったくそのまま、一言も変えずに、主に対して当てはめることができます。主こそが麗しい王であり、そして、主ご自身が、遠く広がった国でもあります。さて、主イエス様との生きた関係に入るということは、遅かれ早かれ、自分では何も理解できず、一歩も進めない状態に入るということであり、そのとき、私たちはこう言うしかありません、『主よ、あなたは手の届かないお方です！主よ、私に理解することはできません。あなたは、私には大きすぎるお方です！』
このことは、もちろん、一面では、困難をもたらします。私たちは難しい立場に置かれることになり、主の後を歩むことも、主に従うことも、主を理解することもできなくなるからです。しかし、別の見方をすれば、この状態に入ることなしに、主との生きた関係を持つことはありません。私たちが得ようとしているのは、『小さな』キリスト、自分たちの小さな心で捉えて、丸ごと理解できるキリストではないのです。そうではなく、主とは、あらゆる面で私たちを超えており、そして、あなたや私が、主の民として、主とともに進むなら、いずれは、この理解に到達するように定められています。すなわち、主はいつまでも、私たちの前をずっと先に向かって進まれており、そして、私たちを自分自身の中から、また、自分の中に備わっている心と意思から引き引き出そうされますが、それでいて、私たちを引き寄せて、前に進み続けなければならないことを教えてくださいます。私たちは、立ち止まったままでいることは許されず、前に進み続けなければなりません。
Daily Open Windows ―― T・オースティン-スパークス
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