2017年11月11日土曜日

The Silent Pen [Our Daily Bread]

The Silent Pen
2014年3月11日


義の実を結ばせる種は、平和をつくる人によって平和のうちに蒔かれます。 --- ヤコブ3:18

アメリカの元大統領、ハリー・トルーマンはあることを決めていました。怒りの中で書いた手紙は、24時間は投函せず、机の上に置いておきます。この『冷却期間』が終わった後も、なお、気持ちが少しも治まらなかったときだけ、その手紙を出すことにしていました。トルーマンの死後、大きな机の引き出しは、送られなかった手紙でいっぱいだったそうです。


人のことばが速やかに伝達されるこの時代にあっては、24分でも、賢く待つことができれば、どれだけバツの悪い思いをせずにすむことでしょう!手紙の中でヤコブは、舌を抑さえられなかったために生まれた苦しみについて書き、これが人間の歴史上、常に起こってきたことを指摘しました。『舌を制御することは、だれにもできません。』彼はこう書きました、『それは少しもじっとしていない悪であり、死の毒に満ちています。』(ヤコブ3:8)

怒りの中で、人のうわさをしたり、何かを語っているとき、私たちは自分が、神が求めるものの外側にいることに気づきます。私たちの舌、私たちのペン、また、私たちのキーボードでさえ、今よりももっと、沈黙を守って、心の中で神が与えてくれる自制心に強く感謝すべきです。口から出した言葉によって、周りの人たちに、自分には人間として欠陥があることを知らしめてしまうことが、あまりに多すぎます。

キリストが自分の中に生む変化によって、人をあっと言わせたければ、自分の舌を制御するだけで十分なのかもしれません。私たちの語る言葉が、または、語らないことが、神の誉れとなっていたら、人は必ず、そのことに気付いてくれるはずです。

主よ、助けてください。自分の言葉を、人を傷つけたり、自分がよく思われるために用いるのではなく、まず、相手の良いところを探し、そうする中で、主であるあなたと御国に仕えることができますように。

自分の口と舌とを守る者は、自分自身を守って苦しみに会わない。(箴言21:23)

考察:今日の節では、ヤコブはキリスト者の成熟について書いています。成熟にともなって生まれる特徴の中に、自己抑制、とくに、舌の抑制があります。幸いなことに、私たちは意志の力だけに頼って、これを自分のものにする責任を負っていません。それは、御霊の実のひとつだからです(ガラテヤ5:23)。



Our Daily Breadからの翻訳
原文、https://odb.org/2014/03/11/the-silent-pen/

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