2016年5月15日日曜日

心から心への言葉[24]神の恵みが明らかにされるとき

[24]神の恵みが明らかにされるとき
ウォッチマン・ニー、『心から心への言葉』

私たちに向けられる神の恵みは変わることがありません。主の恵みに対する私たちの受け止め方が、時によって変わるだけです。実際には、神の恵みはとどまることなく注がれています。しかし、私たちは、時に、主の恵みを受け取ることができなくなるようです。神の変わらない恵みを享受するためには、まず、飢え渇いていることが必要です。飢え渇きを強く感じるほど、恵みを強く求めるようになります。恵みがどうしても必要だと感じなければ、神がくださる恵みに、感謝することもないでしょう。神の聖者たちが犯す大きな過ちがあります。自分が罪人だったときだけ、恵みが必要だったと考えてしまうことです。私たちは確かに神の恵みによって救われました。これは紛れもない事実です。それでも、神の恵みは全生涯を通して必要なのです。人生の全ての瞬間は、主の恵みの中で、恵みによって生きるべきものです。私たちは神の恵みを通してこの人生に入り、人生の旅路を神の恵みによって終えるのです。神は、私たちの罪の裁きを、主イエス・キリストの十字架につけられた御体に負わせて、その罪を許されました。これは真実です。主は、私たちが信じて救われることを可能としてくださいましたし、この恵みは計り知れないものです。それなのに、ああ、私たちの心は欺きに満ちています!

私たちキリスト者は、主の恵みを通して多くの勝利を経験しますし、勝利のうちに進んでいるときは、その勝利を自分の栄誉と考え、自分を良いものと思い込んでしまうものです。主が変わらない恵みをくださっても、それに気づかなかったり、恵みの必要を認めないからです。これは私たちの心の不誠実さから来ています。このため、神は時に、敵である悪魔が人を試すままにしておかれます。主は、サタンが私たちをふるいにかけることさえ許されます(ルカ22:31~32参照)。こうして打ちのめされたとき、心の中は嘆き悲しみ、自分の罪を憎み、自分は罪が肉のかたちをとったものだとさえ思い込みます。そして、主が自分を地獄へ追い落とすことがあっても、仕方のないことだと考えるでしょう。

しかし、そのような時も、神は恵みを与えてくださっています。どれほど大きな罪を犯しても、主の恵みは私たちに十分なものです。主は、その罪を許したいと望んでおられます。ですから、何度、過ちを犯そうと、主は離れることも、見捨てることもしません。そのことに気付いた時、誰もが心から感謝するしょう!私たちは主のあまりに大きな恵みに言葉を失います。このような望みのない罪人にも、主は恵みを与え、哀れみを示し、心にかけてくださいます。ここで、私たちは神の尽きない恵みにさらなる感謝をし、それによって、どんな時も主の恵みが必要であることに気付きます。神が恵みを示し続けてくれなければ、私たちはとうに滅びていたでしょう。このように自分の罪を認めるとき、神の恵みの大切さを知ることになります。

恵みによって、人はへりくだります。罪がなければ、恵みを必要とすることもありません。自分が罪人であると告白することは、へりくだった行いです。御霊が、裁かれた私たちの罪を見せてくださるとき、へりくだることは比較的、容易です。しかし、来る日も来る日も裁かれる自分を見せつけられ、自分の中によいものは何もないと告白するのは、ずっと難しいことです。自分によいことは何もできないと告白し続けることが難しいのは、私たちの心にいつも自分が栄光を受けたいという願いがあるからです。私たちは、自分には良い行いができると思い込んでいるところがあり、そのために、神の恵みを忘れ、恵みは必要ではないとすら考えてしまいます。へりくだっている時でさえ、アダムから受け継いだいのちが堕落し、汚れ切ったものであると告白しようとしません。私たちは、どれだけ神の恵みを必要としているでしょう!

神は、一方で私たちが、苦しみを乗り越えて生きることを願いながら、同時に、毎日、打ち負かされて、主の恵みの必要を感じて欲しいと望んでおられるように見えます。苦しみの日には、神の恵みがとても優しく甘美なものと感じますが、いつも同じその気持ちを持ち続けたいものです。平坦ないつも通りの日も、苦難の時と同じように、神の恵みの必要を感じていなくてはいけません。古いアダムのいのちが外に現れるとき、私たちは自分が汚れていると告白します。しかし、悲しむべきことに、何もない平安な日々、同じアダムのいのちが外に見えなくなると、気持ちが変わって、へりくだることをやめてしまいます。古いいのちと性質の中ではすべてが罪で深く汚れていること、それ故、神の恵みがなければ、私たちはとうの昔に滅びていたことを覚えることができますように。

ハレルヤ!主は恵みに満ちています。

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