スポルジョン『信仰の小切手帳』7月18日：荒野の交わり

7月18日：荒野の交わり

『それゆえ、見よ、わたしは彼女をくどいて荒野に連れて行き、優しく彼女に語ろう。』ホセア2:14

神は、その高潔さのゆえに、私たちが罪に惑わされているのを見ると、愛という、より力強い誘惑を与えようとされます。私たちのたましいを愛するお方が、まず私たちの心を捕らえて、この世の魅惑から目を引き離したときのことを憶えていないでしょうか？主は、悪のわなに捕らわれそうになっている私たちを見れば、これを何度でも繰り返してくださいます。

主が、私たちを離れたところに連れ出すと約束してくださるのは、そこでこそ、私たちをもっともよく導くことができるからであり、私たちを引き離して連れてゆく場所が、天国ではなく、荒野でなければならないのは、そこでは、私たちの関心を神からそらすものが何もないからです。砂漠の苦しみの中では、主の臨在が私たちにとって全てとなり、また、主にある仲間を大切に思うようにもなります。その大切さは、この世の集まりの中、ぶどうやいちじくの木の下に座っていたときに感じていた価値よりはるかに大きなものです。

孤独と苦悩は、他のどんな手段よりも多くのものを、彼ら自身と、彼らの天なる父にもたらします。

誘惑を受けて、世から離れたとき、主は私たちを慰めるために選んだことばをかけてくださいます。主は、はじめの言葉にあるように、『私たちの心に語りかけて』くださいます。ああ、この主の約束を、私たちの経験の中で説き明かしてもらえますように！愛に惑わされ、試練に引き離され、そして、真理の御霊に慰められて、私たちが主を知り、よろこびに歌うことができますように！

『信仰の小切手帳――日々の祈り』

チャールズ・スポルジョン

“Faith’s Checkbook - A Daily Devotional” by C. H. Spurgeon