『わたしたちが一つであるように、彼らも一つであるために』フィリピン、マニラ、1964年
That They May All Be One, Even As We Are One.
Manila Philippines, 1964
第二十五回会合―『権力によらず、能力によらず、武力によらず、わたしの霊によってと万軍の主は仰せられる』
Meeting 25 - "Not by Might, Not by an Army, Not by Power, But by My Spirit, Saith the Lord of Hosts"
第二十五回例会
(1964年2月23日午前)
引用聖句:ゼカリヤ書4章
この章の全体がある一節を中心としているのですが、それは第6節です。『すると彼は、私に答えてこう言った。「これは、ゼルバベルへの主のことばだ。『権力によらず、能力によらず、わたしの霊によって』と万軍の主は仰せられる。』今朝は、この章の背景にある歴史的事実について、時間をかけてお話しするつもりはありません。私がやりたいと思っているのは、この章に現れる霊的な象徴を探ることであり、それは、ここにある霊的な状況は、神の民の歴史の中で、たびたび起こってきたものだからです。ここにある出来事はイスラエルの歴史の中で、一度だけ起こったことですが、同じ霊的な状況は教会の歴史の中で何度となく繰り返されてきました。この話しの霊的な特徴は、次のようなものです。すなわち、主に関わるすべてが大きな挫折の苦しみを味わいました。主の家、主の場所が繰り返しひどい打撃を受け、大きな損害をこうむりました。その経験のため、主の民の多くが背を向けて去って行きました。彼らは、主のための働きをそれ以上、続けることをあきらめてしまいました。彼らは、信仰も希望も捨てました。大多数の人は、「全てはあまりに困難だ」と言って、世にとどまる方が安楽であると決めつけてしまいました。