2020年2月24日月曜日

【Daily Open Windows】2月24日

二月二十四日

まことに、まことに、あなたに告げます。人は、水と御霊によって生まれなければ、神の国にはいることができません。(ヨハネ三・五)

これまで、神の国に、『自分の意志の力で入った』人は、一人もいません。すなわち、自分の意志で御国に入ろうと決断し、神の国に住まうという覚悟を持った上で、その決意の強さのゆえに、そう決断したとおりに御国に達した人など誰もいないのです。そのようなことは、誰にもできません。このことに関連して、実に多くの過ちが繰り返され、また、完全に誤った考え方が、大勢の人々に植えつけられてきました。これは、この間違った考えに沿った努力が行われてきたためであり、多くの人々が、この誤った考えに沿って、自分自身の理性、自身の感性、そして、自身の意思を働かせるようにうながされ、それによって生まれかわることができるかのように思わされてきたのです。キリスト教にはこのような関心と行動が見られますが、これは御国に入ることとは、何の関係もないはなしです。大勢の善意にあふれた人々が、キリスト教に関心を持ち、キリスト教の活動に参加します。彼らは、キリスト教徒の標準を満たす生活と、キリスト教の教えに大きな価値があると考え、それを実践しさえすれば、世界はまったく違うものになるはずだと信じてきました。そのために、彼らはキリスト教の中で、忙しく動き回るようになり、そうすることで、自分が神の国にいると思い込むようになりました。大きな間違いです!キリスト教だけに心を傾けていながらも、御国の中にはいないこともありえるのです。これこそ、主イエス様が実質的に、ニコデモに少し違う言葉で、もっと簡潔に語ったことでした。御国に入るただひとつの道とは、神が与えるいのちを、イエス・キリストへの信仰を通して、贈り物として受け取ることであり、それが新しい創造の新しい土台、すなわち、その上ですべてが始まり、すべてが成し遂げられる土台、神なるいのちの土台となります。この主にあるいのちは、その中に、新しい創造のすべての質と活力を備えています。このいのちが、神の国と呼ばれる場所に、私たちの存在を作り上げます。

Daily Open Windows ―― T・オースティン-スパークス

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