神は「アバ、父。」と呼ぶ、御子の御霊を、私たちの心に遣わしてくださいました。（ガラテヤ四・六）
『私はアルファである。』神の知識の始まりを告げる音は、イエス・キリストの知識です。それは、『A』、すなわち、赤ん坊の口からはじめて出てくる音で始まります。『神は「アバ、父。」と呼ぶ、御子の御霊を、私たちの心に遣わしてくださいました』（ガラテヤ四・六）。キリスト者としての人生が始まって、初めに口をついて出る音も、『A』で始まります――すなわち、『父（アバ）』です。私たちが、初めて御父を知るのは、イエス・キリストを知るときであり、イエス･キリストこそ、御父を啓示された方です。御父としての神の知識は、まず第一に、イエス･キリストを通して、私たちにもたらされます。主が祈りの中で言われたのこのことばは、まことに真実です、『わたしは、・・・人々に、あなたの御名を明らかにしました』（ヨハネ十七・六）――そして、その御名とは、『父』でした。
あなたは、神を知りたいと望んでいますか？父としての神のことを知りたいですか？主があなたに言わなければならないことは何か、あなたに知らせなければならないことは何かを知りたいですか？神があなたの目の前に現そうとしている、莫大な富のすべて、あるいは、一部でも知りたいと望んでいますか？それを知ることができるのは、イエス･キリストにおいてのみです。はじめであり、終わりである主、アルファでありオメガである主にあってはじめて、あなたは、その富を知ることができます。ことばは文字が並んででき、そのことばがなければ、知識もありません（中国の友人たちは違うかもしれませんが！）。そして、すべての文字は、この二つの文字、アルファとオメガのあいだにあります。本当の知識と呼べる知識、永遠のいのちそのものである知識は、イエス･キリストの中にしかありません。『その永遠のいのちとは、彼らが唯一のまことの神であるあなたと、あなたの遣わされたイエス・キリストを知ることです』（ヨハネ十七・三）。イエス･キリストの外に知識はありません。そして、イエス･キリストの外側で、神から伝えられることばはありません。イエス･キリストを脇に押しのけてしまえば、神は沈黙されます――神は、あなたに何も言ってくれません。あなたが御子に居場所を与えなければ、神は口をつぐんでしまい、何ひとつ伝えてくれません。あなたが御子をたたえるほど、御父もあなたの元に現れて、多くのことばを伝えてくれるはずです。
Daily Open Windows ―― T・オースティン-スパークス
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