2020年5月24日日曜日

【Daily Open Windows】5月24日

五月二十四日

神は、むかし先祖たちに、預言者たちを通して、多くの部分に分け、また、いろいろな方法で語られましたが、この終わりの時には、御子によって、私たちに語られました。(ヘブル一・一、二)

古いイスラエルの悲劇とは何だったのでしょう?もちろん、古代イスラエルの悲劇とは、最終的には、神の務めから外されたことでした。彼らはいわば、任を解かれたのです、『神の国はあなたがたから取り去られ、神の国の実を結ぶ国民に与えられる。』このとおりになりました!そして、その状態が今も続いています。取り去られた天の御国――イスラエルから取り去られ、他の国民たちに!イスラエルの悲劇とは、彼らが、神の摂理から、あるいは、神の天啓的な活動から、解任されてしまったことです。それが、二千年間続いてきたのです。このあと何年、それが続くのか、私たちは知らないし、おそらく、そう長くはないのでしょうが、そのことは、ひとまず、置いておきましょう。


これから言うことで、あなた方の多くは気分を害すると思います。イスラエルのことは、しばらく置いておきます。これから話すことで、俗世的な思いを交え、この世的な見方まで落として考えようとしても、ひどい混乱に陥るだけだからです。・・・このような考え方を続けて、現世的なものの見方をしても、混乱へと向かうだけです。ですから、このことは今は気にせず、神が何をしているか、そして、神がなさっているのは、現世的ではなく、霊的なことであることを見てください。やろうと思えば、今言った、『現世的ではない』ということを、一時間かけて説明することもできます。あなたは気づいていますか、全てを統治する神の働きの中、今、主は、この地上に世俗的なかたちで表された天の御国をすべて、打ち砕き、混乱させ、解体しようとしていることに?!人間たちは、新約聖書の秩序に沿って、地域の教会を打ちたてようとしています。今日、起こされているほど大きな混乱は、かつての地方教会の中にはなかったものです。彼らは、いろいろなものを用意し、組み合わせて、キリスト者の活動、キリスト者の団体、キリスト者の組織を立ち上げようと試みていますが、誰もが皆、混乱の中におり、お互いにどう対処すればいいのか、分からなくなっています。それは、誇張し過ぎだと感じるかもしれませんが、私の言いたいことがお分かりでしょうか?――神は、現世的な表現を全て打ち砕いて、キリストを霊的に表そうとしています!これこそ、私たちが語っていることの中心であり、まさしく、ここで行われていることです。・・・

この新しいイスラエルが、古いイスラエルよりずっと偉大なのは、キリストという救い主が、彼らが考えていた救世主より、はるかに偉大なものであるからです。・・・ここで言っているのは、ヘブル書で紹介された、このただ一人の主の偉大さです、『神は、・・・この終わりの時には、御子によって、私たちに語られました。神は、御子を万物の・・・』――特定の一派の相続者ではなく、『万物の相続者』とされたのです。パウロが生涯にわたって使い続けた、これは実に大きな言葉です、『万物・・・万物・・・万物の、』そして、最後にはこう言っています、『いっさいのものが、キリストに集められる』と。誤解を受けないように言っておくと、私は、万人が救済されるという説について語っているのではありません。私が語っているのは、神の最終的な領域、領分のこと、キリスト以外の何物でもない場所のことです。

Daily Open Windows ―― T・オースティン-スパークス

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