2020年6月27日土曜日

【Daily Open Windows】6月27日

六月二十七日

どうか父が、その栄光の豊かさに従い、御霊により、力をもって、あなたがたの内なる人を強くしてくださいますように。(エペソ三・十六)

主を信じる人たちの強さとは、内なる人の中にいる聖霊の力強さに他なりません。その人の存在のまさしく中心にある強さ、人の考えや理屈よりも深く、感情や感性よりも深いところにある強さ、今いる環境の下で、人の心を外に向けて、状況に耐え切れないほど弱いものに変えようとする力よりもずっと深いもの。私たちの魂の生活が揺れ動く中、私たちの気持ち、考え、態度、感情、思いが変化していく中にあっても、心の深い奥底には、私たちから離れることのない力強さがあります。


これこそ、霊的であることの真の性質です。自分の知性や強い意志の力に対する何よりも強い確信ではありません。こういったものには、非常に強い霊的な敵意、反対や混乱に囲まれた状況に持ち堪えることはできなくても、私たちの内側、内なる人の真ん中には、神から与えられたもの――聖霊がいます。『御霊により、力をもって、あなたがたの内なる人を強くしてくださいますように。』

それを試そうとすれば、その結果、心はあまりに複雑な状況に戸惑い、人々は、誰かが失敗を犯して、誤った道筋に入ってしまった、全てが間違っていると話し合うようになります――動揺させられ、不愉快で、不安で、恐ろしい気持ちしか持てないとき、または、まったく何も感じないとき、心はただ、自分が置かれた場所のために硬直しているのです――すなわち、そのとき、私たちが神とのもっとも純粋な交わりの中で進んで行こうと決めた道と、まったく反対の方向に、状況のすべてが、私たちを向けようとしているのです。私たちを取り巻く世界は――私たちのすぐ外側にある世界、私たち自身の日常生活、魂の生活を送る圏内でさえ――実に不可思議な謎に満ちています。このことから、霊的であることは、内側に隠れている力強さによって明らかにされます。すなわち、あなたが前に進めないときにそばに寄り添っている力、何もできないときに支えてくれる力、大きな軍勢があなたの足元をすくってやろうと狙っているとき、持ちこたえさせてくれる力です。これが、どのくらい霊的であるかという計りとなります。これこそ、神の子供の真の性質です。それに相反するものは、議論、論拠、外観、環境など、あらゆるものを用いて、捨て去られることになります。これは、真の霊性の欠如を表すものです。一文で表せば、真の霊性とは、心の外側には生きないこと、あなた自身の存在の内側、聖霊がいる奥深いところに、神とともに住まうことです。

Daily Open Windows ―― T・オースティン-スパークス

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