神は孤独な者を家に住まわせられる。（詩篇六十八・六）
『エペソ人』たちがいたより高い位置とは、次のようなものです――すなわち、今、キリストとともに、よみがえらせられ、引き上げられて、そして、天のところに座らせられているのは、他の信者たちとつながりの問題であり、そして、このつながりの中で、あなたは自分の完全さを見いだすことになるのです。霊的な成長は、孤立し、他の人たちから切り離された個人的な信者には決して得られず、他の信者たちとの関わりの中にあるものです。『神は寄るべなき者に住むべき家を与え』（詩篇六十八・六）てくださるのは確かなことであって、この教義を理解し、受け入れているかどうかにかかわりなく、私たちの霊的な成長は、他の信者たちとのあいだの真に霊的で天的な関わりによってもたらされることを、あなたは、自分の経験によってはっきりと示すことできます。このことを証明するのは、キリスト者たちにとって、非常に長いあいだ、ともに暮らすことが、必ずしも容易ではないという事実です。厳しすぎると思うかもしれませんが、あなたたちが考慮すべきことがらは、他にも数多くあるのです。
あなたが、どこにでもいる普通の人だったら、誰とでもうまくやっていけるかもしれませんが、キリスト者である以上、サタンが生まれたままのいのちと見れば、ひとつも見逃すことなく仕掛けてくる波状攻撃に、あなたも必ずさらされます。そのためサタンは、キリスト者のあいだに、彼らが天的な立場にいなければ気にもとめないような困難を作っているのです。天的であるキリスト者たちは、強い攻撃にさらされます。軋轢と不和が生じ、あらゆるところで流れがぶつかりあって、他の人たちは分断させずに、キリスト者だけを互いから切り離そうとしますが、これは、主の民のあいだにある真に霊的な一致が、互いを強く結びつけているからです――これは、主にとっては大きな力であり、サタンから見れば目障りなものです。サタンは、できる限り、この霊的な一致を断ち切ろうとしています。サタンは、そうすることで自分が何を得るかを知っていますが、主もまた、このことがご自身に何を意味するか――また、そのことから、キリスト者たちが、とくに長いあいだ、ともに生きるところに生じる衝突が格別に大きいことを――ご存知です。
さて、この結末はどうなるでしょう？このような困難が生じる時、私たちは言わなければなりません、『新しい霊的な立場を得ること、この状況を跳ね返すことが、明らかに必要だ。この状況をあきらめて、立ち去ることはできないから、私は霊的に成長しなければならない。主を、これまでとは違う新しいかたちで知って、より大きな恵み、愛、忍耐を受けなければならない。』これが、霊的な成長であり、それは、人のつながりから来るものです。（もちろん、これは、道のひとつであり、人との関わりによって霊的な成長がもたらされる道は他にも数多くあります。）私たちが、いつも祈りでひとつになっていれば、そこには霊的な成長があります。
Daily Open Windows ―― T・オースティン-スパークス
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