2020年9月28日月曜日

【Daily Open Windows】9月28日

九月二十八日

彼らはようやく、イエスが気をつけよと言われたのは、パン種のことではなくて、パリサイ人やサドカイ人たちの教えのことであることを悟った。(マタイ十六・十二)

宇宙を乱す何かが、この宇宙に入り込んでいます。多くの恐ろしい戦争のことを、あなたも聞いたことがあるでしょうが、これも、この宇宙に入り込んで、人を揺さぶる力のはたらきなのです。この宇宙には、人間の本性をかき立てるものが存在しています。アルコールのように、それは人を互いに争わせるものです。それは、この世界を動揺させ続けます。それは、人間の邪悪な性質を刺激して外に噴き出させます。それから、また、宇宙に入り込んできたこの何かは、非常に不自然なかたちでものごとを肥大させます――偽物の発達です――。・・・・不自然な拡がりと肥大をもたらすものは全て悪です。使徒パウロは言いました、『私は、自分に与えられた恵みによって、あなたがたひとりひとりに言います。だれでも、思うべき限度を越えて思い上がってはいけません。いや、むしろ、神がおのおのに分け与えてくださった信仰の量りに応じて、慎み深い考え方をしなさい。』私たちを不自然なまでに大きくするものは、全てが悪であり、個人の生活であれ、あるいは、神の働きと呼ばれるものであれ、その実体を現実の霊的な量りよりも大きく見せようと試み、その純粋に霊的な程度を超えて膨らませているものは、邪悪な性質を持っており、これがパン種です。・・・・


では、ものごとを私たちの人間的な嗜好にうったえかけるように変えるこのパン種についてはどうでしょう?パウロはテモテに言いました、『人々が健全な教えに耳を貸そうとせず、自分につごうの良いことを言ってもらうために、気ままな願いをもって、次々に教師たちを自分たちのために寄せ集めて行くような時代になる』と。続けてパウロは、彼らは、真理から耳をそむけ、空想話にそれて行くとまで言っています。なぜでしょう?その教師たちが生まれたままのいのちにうったえかけるからです。この教師たちは、悪を覆い隠すのです。実際に、彼らは悪を善と呼ぶことすらあります。人は、何かが間違っているとか、このことやあのことは神に反していると語る教師を好まないものです。彼らは種の入ったパンを好み、それは肉を喜ばせます。・・・・主は言われます。至るところにパン種があり、腐敗と汚れがあるだろうが、新約聖書の教えとはこれである、自分自身をきよめなさい。あなたの着るものにしみがないように心がけなさい。罪に満ちたこの世界で、その性質に縛られない者として歩きなさい。パン種が至るところにあっても、あなたは種なしのパンでありなさい。世はあなたを厭うかもしれないし、世は種のないパンを愛することはないでしょう。肉を喜ばせることはなくても、混じりけのないパンは神にとっては喜びです。

Daily Open Windows ―― T・オースティン-スパークス

0 件のコメント: