2020年8月23日日曜日

【Daily Open Windows】8月23日


八月二十三日

また、あなたがたの心の目がはっきり見えるようになって、神の召しによって与えられる望みがどのようなものかを、・・・・あなたがたが知ることができますように。(エペソ一・十八)

ここで見えるようにと言うのは、全時間、全宇宙の秩序の中にあって、イエスの存在がどれだけ大きいかということです。使徒たちに、それが見えるようになったのは、実際に主が昇天された日より後のことでした。主の復活に続く四十日間は、新しい一日の夜明けのようでした。最初に、ぼんやり明るい空が、天の上から照らす光を暗示します。それから、より強く、はっきりした光線がペンテコステの日まで続いてゆき、その日、栄光に満ちた太陽が地平線から姿を現して、不確かなものの影を跡形もなく吹き消しました。その日、使徒たちは天が開いて、主が現れるのを見たのです。これまでの謎はすべて解けました。聖書は、新しい本のように開かれています。彼らは、永遠の光の中に主を見ました。主は栄光に満ち、人の姿を取った神の御子ではありますが、その主ご自身が、偉大で壮大な、天と霊の秩序と制度を体現していることに、弟子たちは気づき始めました。それまで、どこにもなかった見方でした。この新しい見方は、そこから新しい世界、新しい創造が生まれるほど大きな転換点だったのです。この根本的な原理が示すように、パウロから生まれ、パウロを通して、何世紀にもわたって伝えられることになるこの壮大な啓示は、彼が、『(神は)御子を私のうちに啓示することをよしとされた』(ガラテヤ一・十六)と記したこの転換点から生じたものでした。『私はそれを・・・・イエス・キリストの啓示によって受けたのです』(十二節)。すべてが、この大転換のうちに暗示されていました。実際に、その中にあったのは、全く新しく、常に成長し続ける啓示でした。


初めこそ証しがありましたが、使徒たちは、会合を開いて、事業や使節団を結成したり、活動方針や組織の構成を策定することはしませんでした。新しいいのちが、古い葉を振り落とし、この新しい有機体に、内側から新しい衣をまとわせました。内なる聖霊の強さ、活力と衝動が、道を切り開いて、秩序を生み出したのであり、それは、使徒たちが思いついたものでも、望んだものでもなく、自分たちですら驚くようなものでした。そこで起こっていたことは、キリストが彼らの中に形作られ、それは個人と集団の両方において、新生と成長によって続けられました。信者たちと同労者たちは、キリストを体現するものとなりつつあったのです。

Daily Open Windows ―― T・オースティン-スパークス

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