2020年8月8日土曜日

【Daily Open Windows】8月8日

八月八日

蛇が悪巧みによってエバを欺いたように、万一にもあなたがたの思いが汚されて、キリストに対する真実と貞潔を失うことがあってはと、私は心配しています。(第二コリント十一・三)

欺きとは、からだの外側から、いやおうなしに、あるいは、自分では気づかないうちに、圧し掛かってくるものではありません。全ての欺きは、その土台が人の中にあります。その土台とは何でしょう?人間とは、今、心霊的な存在であることは事実です。さて、あなたも、この事実の根底まで理解し、全てを把握すれば、全体像が見えてくると思います。その全ての土台とは、すなわち、人間が心霊的な存在であること、そして、サタンが始めに人間に干渉し、自分のたましいに即して生きている人間がその干渉を受け入れたとき、サタンは、自分が支配しやすいように人間を変えてしまったという事実にあります。サタンが現れて、自分を人間の支配者として定め、力に任せて、人間を自分に服従させたのではありません。では、どうやったのでしょう?それは、人間の存在の中で、神とつながっている領域、すなわち、霊という領域に侵入したのです。『主と交われば、一つ霊となる』とありますが、人が、神との交わりとつながりの中にいたのは、たましいや肉体ではなく、霊を通してだったのです。人のたましいと肉体は、霊の支配下にあります。敵である欺く者は、人のたましいに入り込み、そして、その時、人は、神との霊にある交わり、そして、神の知識に拠ってこの敵に対峙することをせず、たましいの部分まで落ち、霊の外に出て、たましいにおいてこの敵と向かい合ってしまいました。


たましいとは何でしょう?それは、理性、感情、感覚、欲望、それから、もちろん、選択、あるいは、意思のことです。そして、この敵は、人が欲望を通して生きるように仕向け、欺きによって人の意思を捕らえました。自分を神と結び合わせていた器官、すなわち、霊に人が背いたとき、何が起こったか、あなたもご存知でしょう。・・・こうして、敵は人を支配し、そして、今度は、たましいの生活の性質を利用して、全人類を支配するのです。欺きの基本とは何でしょう?それはまさに、ここにあります!偽物の聖霊は、どんなとき、働き始めるのでしょう?あなたに心霊的な性質があることが、その理由です。あなたは、自分が持つ心霊的な性質の中で霊能者のように振る舞いだし、自分の生き方の全ての道で超自然的な導きを許し、そして、あらゆる方向から入り込もうとする、欺く霊の力、支配、統治のもとに堕ちてしまう危険があります。自分のたましいの働きを止め、まったく受身の状態へと入ってしまうことによって、あなたを弄ぶ多くのものを受け入れてしまうのです。あなたは、自分のたましいの中で静かな時間に入ることもありますが、これは、人生で何よりも危険な時です。これが起こるのは、霊の活動をすべて中断して、完全に受身の状態になり、心霊的な部分を開くときですが、実は、これが何よりも危険なことです。神は決して、あなたが、霊的に受け身になるようには求めません。神に仕えることは、霊的に受け身になることとは違います。神は、沈黙のうちに仕えるときでさえ、私たちが霊において活発であることを望んでおられます。

Daily Open Windows ―― T・オースティン-スパークス

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