2020年10月25日日曜日

【Daily Open Windows】10月25日

十月二十五日

なぜ、あなたは私に、わざわいを見させ、労苦をながめておられるのですか。(ハバクク一・三)

民と神の働きがうまくかみ合っていないとき、何かの宣言が発せられたとき、明白な神の性質が失われたとき、神が望んでいないのに、何かが足りなくなったり、過剰になるとき、預言者の働きが始まります。預言者は、原則として、危険な流れや良い方向への変化に対する主の応えを――自分自身の中に、または、幻を通して――代弁する者です。預言者は、何があろうと神と同じ土台に立ち、流れは彼に打ち付けます。この預言者の能力は、霊的な知覚、判断力、そして、洞察力から成っています。預言者は全てを見通し、他の誰にも見えないものを見ています。それは、幻であり、そこに映るのは、前向きさ、『はたらき』、企てといったことだけではありません。そこには、今の状態、状況も示されています。それは、預言者としての働きを進めるためではなく、主を貶め、悲しめる霊的な状態があることを現すためです。


この霊的な判断能力のゆえに、預言者は孤独になり、そして、孤立、極端、理想主義的であること、不釣合い、霊的な高ぶり、さらには、民からの分裂と言った負担を負わせられることになります。彼には、多くの敵も生まれます。時には、この地上での証しの生涯が終わるまで、彼の正しさが明かされないことすらあります。それでもなお、預言者は、主の全ての願いを生かすために、また、それ無しには民が分裂へと進んでいくしかない神の幻を守るために用いられる器なのです。・・・・主にとって必要なのは、主の心のあらゆる思いを完全に表す者であり、ただ単に良い働きをする者ではありません。しかし、そこには代償が伴います。そしてこれが、『幻の谷に対する宣告』です。

Daily Open Windows ―― T・オースティン-スパークス

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