2020年12月12日土曜日

【Daily Open Windows】12月12日

十二月十二日

この方にあって、組み合わされた建物の全体が成長し、主にある聖なる宮となるのです。(エペソ二・二十一)

ここにあるのは、引き離すことも、打ち壊すこともできないひとつの塊として、互いと結び合わされている仲間たち、いのちの群れであり、そこには、心の奥深く働く神の愛を見出すことができます。『彼らも一つであるために』とありますが、御子を通して種へと送られた、神のすべてを与える愛によって、ひとつになることを意味します。そう、この神の愛とは、この世の中のあらゆることがらに触れるものであり、今のこの時代、この愛について語るとき、私たちの心に、これほど強い情熱があふれてくるのは何故なのでしょうか?それは、悲しく、つらいことですが、この地上で、自分をキリスト者と呼ぶ者たちのあまりに多くが、自分のことばかりを気にかけ、自分の権利にこだわり、嫉妬深く、人を妬み、分裂しるからです。そして、このような人々が、天的な者として、地上に存在することは、神の願いと相反しています。神の思いは、キリストという種を地上に増やしてゆくことであり、この種とは、すべてを与える愛がかたちを取ったもの、新しく生み出すことを知っている愛、いつもすべてを与え続ける愛です。これこそ、主が求めるものです。それは、心の奥底で働く十字架の現われであり、私たちは、これ以外のものは、何ひとつ欲しくないのではないでしょうか?

私たちは、自分を地上から解き放ってくれる、主イエスのこの恵み、神のこの愛を、もっと多く必要としていると、私は強く感じています。人を見て、彼らが自分自身のことで頭がいっぱいで、自分の中に引きこもっていると、気づくことがよくあります。この人たちは、周りから切り離された一個人として、自分の中に縛りつけられています。神の愛は、私たちをこの状態から完全に解放し、また、言うまでもなく、悪意、批判、お互いを傷つける言葉といった悪しきことがらからも、自由にしてくれます。主の愛は私たちを解き放ち、私たちがこの天なる種、この天的な人たちの仲間となって、すべてを与え、すべてを投げ出す神の愛、千倍にもなって返ってくる神の愛を、本当に現す者としてくれます。そして、私たちは、何かのため、何かを得るためではなく、ただ、主が栄光を受けることを求めましょう。主は、私たちに恵みを与えてくれます!

Daily Open Windows ―― T・オースティン-スパークス

0 件のコメント: