2020年12月27日日曜日

【Daily Open Windows】12月27日

十二月二十七日

「光が、やみの中から輝き出よ。」と言われた神は、私たちの心を照らし、キリストの御顔にある神の栄光を知る知識を輝かせてくださったのです。(第二コリント四・六)

聖書にある『新しい契約』の原理とは、キリストが、一人ひとりに直接、信者の心の中に現れる神の栄光の知識として、啓示されることにあります。一人一人の信者は、心の中にキリストが啓示されることによってのみ、真のキリスト信仰へと導かれます。こうして、キリストの知識が彼らのものとなり、やみの中から光が輝き出よと、神が命じた時のように、現実に存在するものとなります。しかし、それだけではありません。この輝き出た光は、広がり続けなければなりません。キリストはあまりに壮大で、一度ではその一端しか見ることができません。新約聖書の多くの部分が、キリスト者たちに、彼らがどれだけ広大な世界に入ってきたのか、どのように進むべきかを理解させることに費やされています。・・・・キリストへの信仰が活気に満ち、いつも新鮮で、また、大きな影響力を持ち続けるためには、御霊が心の中に主を現してくださって、キリスト者たちが絶えず、キリストの理解を深めながら生きることが必要です。

これができるのは、苦しみと試練を受けて、キリストを理解する必要に迫られた時だけなのかもしれません。受容する力は、苦しみが長引くほどに大きくなります(ヘブル書の十二章を開いて、『懲らしめ』のための『子どもの訓練』の部分を読んでみてください)。キリスト信仰においては、御霊によってキリストが心へと啓示されなければ、真理を受け継ぐことはできません。守り続けるべきは制度ではなく、主に支配されるいのちです。聖書の価値は、これまでだれ一人、見極めることのできなかった深さと完全さの中にあり、そして、私たちがいう『啓示』とは、聖書に外から付け加える何かではなく、既に聖書の中にありながら、心の中で御霊が『書きとめ』、また、『輝く』ことによって、初めて知ることができるものを指しています。・・・・聖書にあることを、私たちが千回、読もうと、御霊がそこにいのちを吹き込まなければ、実を結ぶことはありません。そのために、人の中には神の御言葉が現れる場所があって、それが必要とされており、そして、そこでのみ、真理が受け継がれてゆきます。この領域に入るときは、誰もが個人的に、内面的に、生き生きと、そして、次第に強く啓示される真実の上に立ち、それによって、その根源と始まりを、経験の中で、常に繰り返すのでなければ、世代を超えて生き続けられるものは何もありません。

Daily Open Windows ―― T・オースティン-スパークス

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